今年のJN5クラスは、「まさにラリーのために作られた」海外製のグループR車両と、レベルの高いクルーが激戦を繰り広げており、最上位クラスであるJN6にも匹敵するほどの注目を浴びています。
シリーズのリーダーとして第7戦ラリー北海道を迎えるのは、プジョー208R2をドライブする柳澤宏至選手。第2戦での不運なリタイアを除き、今シーズンは安定した成績を収めています。グラベル路面で争われた第4戦の福島と第5戦の洞爺の両方を制しており、
クラス優勝の最有力候補と言えるでしょう。
その柳澤選手に対する最大の対抗馬が、昨年のJN5クラス、2013年のJN3クラスと過去2度に渡り三菱ミラージュで優勝している関根正人選手。シトロエンDS R3-MAXでの速さも実証済みではあるものの、ポイントになかなか結び付かない現状をこの一戦で変える事が出来るでしょうか。
そして第5戦のラリー洞爺でJRCにデビューした、元F1ドライバーであるヘイキ・コバライネン選手がトヨタ86のR3バージョンであるGT86-R3でエントリーしています。初の日本のラリー、かつ厳しいコンディションにおいて、3位でラリーを終えており、さらなる上位を狙っていることでしょう。他にもヴィッツGRMNターボで現在ポイントランキング2位の大倉聡選手は13.6ポイント差の逆転を狙えるラリーですし、ミニJCWの大橋逸夫選手は3戦続いたリタイアの悪い流れを断ち切りたいところです。
【JN5 上位シリーズポイント表(第6戦終了時点:当方調べ)】
1. 柳澤宏至選手: 121.0pt
2. 大倉 聡選手: 107.4pt
3. 眞貝知志選手: 57.0pt(エントリーなし)
4. 関根正人選手: 44.0pt
6. 大橋逸夫選手: 35.0pt