9月11日金曜日。早朝からスペシャルステージでは「レッキ」と呼ばれる下見走行が始まりました。
レッキ(レキ、Recce)では各スペシャルステージを2回ずつ走行し、カーブのきつさや続く直線部分の長さ、路面のギャップ等の情報を書き留めたペースノートを作成します。実際の競技ではコドライバーが助手席でそのノートを読み上げ、ドライバーはそれを聞き、先の道路がどのようになっているのかを頭の中で組み立てながら走行します。これにより、見えないコーナーの先がどうなっているのかを見通し、通常のドライビングではあり得ない速度で林道を駆け抜けていくのです。
このため、ペースノートの出来具合は競技のタイムに大きく影響し、ドライバーによってはレッキは本番よりも重要という人すらいるくらいです。
今年のラリー北海道はレッキは本日一日のみで終了、その間にも競技で使用する車両(本番車)は車両検査を受け、明日のスタートを待つばかりとなります。
COVID-19の感染拡大防止の観点から、セレモニアルスタートも金曜夜のスーパースペシャルステージもない今年のラリー北海道ですが、競技における選手関係者の真剣さには変わることはありません。明日からの競技に向けて、良いレッキとなることを祈りましょう。